活性酸素とは
リコピンの抗酸化作用に注目が集まるのは体内の活性酸素を除去してくれるという期待があるからです。
活性酸素とは体内で発生するもので、普通の酸素よりも酸化力が強いものです。
良い活性酸素はその酸化力で、体内に侵入しようとする細菌や異物を除去する働きをサポートしてくれます。
しかし、その中でも悪玉活性酸素というものもあり、この悪玉活性酸素はその強い酸化力を正常な細胞なども攻撃してして酸化させてしまうということがわかっています。
この悪玉活性酸素はストレスや喫煙、飲酒、それから紫外線や放射能などの外的要因で増えたりします。
こうしたことが酸化、つまり老化の原因になると言われているので、抗酸化作用のある栄養素が注目されるわけです。
リコピンの抗酸化力
カロテノイドのひとつであるリコピンは特に一重項酸素と呼ばれる活性酸素に対する抗酸化力が強いといわれています。
この一重項酸素というのがいわゆる悪玉活性酸素であり、これを除去してくれるリコピンは酸化防止の効果に期待されています。
リコピンを効果的に摂る方法
リコピンを効率よく摂取する方法というはどのようにすればいいでしょうか。
答えはリコピンの油に溶けやすいという性質を利用します。
リコピンは油を使った調理法で調理すると体内への吸収率が大幅にアップします。
リコピン自体は熱に強いので、煮込み料理や炒め料理などでも成分はあまり減少しないのです。
だから生でトマトを食べるよりはパスタにしたり、シチューのベースにしたりするほうが良いということになります。
毎日トマト料理ばかりだと飽きてくるかもしれないので、そういう時はトマトジュースなどの加工品を利用するといいでしょう。
トマトジュースも牛乳と一緒に摂ると、牛乳の脂肪分によってリコピンの吸収が高まります。